どうも、金音ニトロです。恋する小惑星、聖地巡礼の続きです。
恋アス自体は第1巻しか持っていないので、その後この基準点たちが登場しているかは分からないですが、多分出て無いでしょう。(2019/06/19追記 19年7月号までには少なくともそういう話は出てきていません)
国土地理院を見学中、基準点として、日本水準原点、日本経緯度原点、日本国道路元標(?)があるのを知ったので、それを全部回ります。
つくば市の地質標本館だと思っていた人には申し訳無いです。JAXAだと思っていた人にも同じく。
ちなみにこちらは原作に登場する施設となっています。
その1 日本水準原点
まずは有楽町線永田町駅。ここに一つ目の基準点があります。
しれっと永田町まで行ってますが、実は秋葉原まで爆睡でした。
しかしこれは乗り換えといえるのか?丸の内線まで615メートル。余裕で次の駅にたどり着けるくらい離れていますよねこれ。あるいは、どの路線からでもたどり着けるようなアクセス性のよさにステータスを全振りし、乗り換え性能は考えていないのだろうか?
そんな永田町にある一つ目の原点がこちら、日本水準原点。これは東京湾の平均海面を0とした時に、この原点が正確に海抜24.39メートルとなる地点と定められています。この地点=24.39メートルを基準に、日本の海抜は算出されています。
この祠は、明治24年に作られたもので、当時の標高は正確に24.5メートルと決められ、その後、関東大震災で24.414メートルに改められます。その後、東日本震災で更に24ミリ沈んだことで、24.39メートルになりました。この祠は、小規模ながらもローマ風神殿建築を模倣したトスカーナ建築として高い評価を得ているようで。
で、問:これの点はどこなの。これはただの建物だろ?
答:祠の中に目盛りと水晶が安置されており、その零線の目盛りの中心が24.39メートルということらしいです。よく分からん。ぐぐったら他の人のブログで、温度計みたいなのを確認できたので調べたい人はそちらをどうぞ。
そのすぐ横には、謎の石塔が。これは電子基準点と呼ばれるもので、人工衛星を用いて地殻変動を調査するための施設です。三角点と水準点の二つの役割を兼ねている様で、つい1ヶ月ほど前に新設された、出来立ての電子水準点です。
どうやらこれ、隣の日本水準原点の標高をもモニタリングする役割をになっているとか何とか。ドンだけ高性能なんだこれ。
電波を受信しているのは石塔の上部、しかし基準となる「点」は、この円盤の、「基+本」の十字の交点です。
その2 日本経緯度原点
続いて向かったのは神谷町。ほとんど麻布です。地図で見る限りだと、大使館の集まってる場所というイメージですが、日本経緯度原点はまさにアフガン大使館の真正面にありました。
看板はシンプルに、日本語と英語で「日本経緯度原点」と書かれているだけ。
こちらも東京千代田の電子基準点と同じで、やはり十字の交点が「日本経緯度原点」となる模様。
読んで字のごとく、日本の経度と緯度の基準となる点です。これを元に三角点の緯度や経度を決定します。なので、人丸前駅の東経135度線は、物凄く厳密に言うと東経135度を通っていないかもしれないです。確証はもてません。
こちらもやはり東日本大震災で基準点が移動してしまったようで、東の方向に277ミリ移動してます。これが0.0110秒分に相当するようで。
現在では
東経139度44分28秒8869
北緯35度39分29秒1572
と定められています。
その3 日本国道路元標
最後のだけ違わねぇ?って思った方、正解です。上二つは国土交通省の、国土地理院が管理する基準点でしたが、これはただのオブジェ的何かです。今となっては。昔は必要でした。今は自由に県道や国道の起点終点を設定することができるため、必要ないのです。
ところで、国道や県道にはかなり個性的な特徴を持ったものがあります。国道339号線とか、409号線とか、静岡県道223号線とか、調べて見るといいかもしれないです。
で。交通や流通の起点といえば今も昔も
日本橋(ニホンバシ)です。羽田空港では無いですよ?トラックは空を飛べないですから。
その近くにこんなものが、歩道の脇に置かれていました。これはただのレプリカですが、これもやはり十字の交点が基準点になります。もしこれが本物だった場合、歩道の端っこが国道1号、4号、その他色々な基準点となってしまって交通がおかしなことになってしまいます。なので。これはただの複製品です。まあこれ自体は何の効力も持たないけどね。
車の心配が無い安全な場所に設置されているオブジェなので、その横に距離程を掲載することも出来ます。東京から、札幌まで1100粁、鹿児島まで1400粁。遠いぜ、ニッポンは。
国道1号などの起点となる本物はちゃんとした基準点に置かれていました。こちらは車道の中央に有ったので、日本橋という「橋」の中央にあったので、まさにここが交通、流通の起点として定められているのでしょう。
「日本橋」の本来の意味は基準点や始点ではなく、「橋」なので、橋としての日本橋の写真も上げておきます。すっかり高速道路が邪魔しやがって。
ということで、今回の聖地巡礼はこれで終わりです。ほかの2つの施設を巡礼するのにまた筑波に行くのは勘弁してください
以上、恋する小惑星の聖地巡礼でした。
では。
恋アス自体は第1巻しか持っていないので、その後この基準点たちが登場しているかは分からないですが、多分出て無いでしょう。(2019/06/19追記 19年7月号までには少なくともそういう話は出てきていません)
国土地理院を見学中、基準点として、日本水準原点、日本経緯度原点、日本国道路元標(?)があるのを知ったので、それを全部回ります。
つくば市の地質標本館だと思っていた人には申し訳無いです。JAXAだと思っていた人にも同じく。
ちなみにこちらは原作に登場する施設となっています。
その1 日本水準原点
まずは有楽町線永田町駅。ここに一つ目の基準点があります。
しれっと永田町まで行ってますが、実は秋葉原まで爆睡でした。
しかしこれは乗り換えといえるのか?丸の内線まで615メートル。余裕で次の駅にたどり着けるくらい離れていますよねこれ。あるいは、どの路線からでもたどり着けるようなアクセス性のよさにステータスを全振りし、乗り換え性能は考えていないのだろうか?
そんな永田町にある一つ目の原点がこちら、日本水準原点。これは東京湾の平均海面を0とした時に、この原点が正確に海抜24.39メートルとなる地点と定められています。この地点=24.39メートルを基準に、日本の海抜は算出されています。
この祠は、明治24年に作られたもので、当時の標高は正確に24.5メートルと決められ、その後、関東大震災で24.414メートルに改められます。その後、東日本震災で更に24ミリ沈んだことで、24.39メートルになりました。この祠は、小規模ながらもローマ風神殿建築を模倣したトスカーナ建築として高い評価を得ているようで。
で、問:これの点はどこなの。これはただの建物だろ?
答:祠の中に目盛りと水晶が安置されており、その零線の目盛りの中心が24.39メートルということらしいです。よく分からん。ぐぐったら他の人のブログで、温度計みたいなのを確認できたので調べたい人はそちらをどうぞ。
そのすぐ横には、謎の石塔が。これは電子基準点と呼ばれるもので、人工衛星を用いて地殻変動を調査するための施設です。三角点と水準点の二つの役割を兼ねている様で、つい1ヶ月ほど前に新設された、出来立ての電子水準点です。
どうやらこれ、隣の日本水準原点の標高をもモニタリングする役割をになっているとか何とか。ドンだけ高性能なんだこれ。
電波を受信しているのは石塔の上部、しかし基準となる「点」は、この円盤の、「基+本」の十字の交点です。
その2 日本経緯度原点
続いて向かったのは神谷町。ほとんど麻布です。地図で見る限りだと、大使館の集まってる場所というイメージですが、日本経緯度原点はまさにアフガン大使館の真正面にありました。
看板はシンプルに、日本語と英語で「日本経緯度原点」と書かれているだけ。
こちらも東京千代田の電子基準点と同じで、やはり十字の交点が「日本経緯度原点」となる模様。
読んで字のごとく、日本の経度と緯度の基準となる点です。これを元に三角点の緯度や経度を決定します。なので、人丸前駅の東経135度線は、物凄く厳密に言うと東経135度を通っていないかもしれないです。確証はもてません。
こちらもやはり東日本大震災で基準点が移動してしまったようで、東の方向に277ミリ移動してます。これが0.0110秒分に相当するようで。
現在では
東経139度44分28秒8869
北緯35度39分29秒1572
と定められています。
その3 日本国道路元標
最後のだけ違わねぇ?って思った方、正解です。上二つは国土交通省の、国土地理院が管理する基準点でしたが、これはただのオブジェ的何かです。今となっては。昔は必要でした。今は自由に県道や国道の起点終点を設定することができるため、必要ないのです。
ところで、国道や県道にはかなり個性的な特徴を持ったものがあります。国道339号線とか、409号線とか、静岡県道223号線とか、調べて見るといいかもしれないです。
で。交通や流通の起点といえば今も昔も
日本橋(ニホンバシ)です。羽田空港では無いですよ?トラックは空を飛べないですから。
その近くにこんなものが、歩道の脇に置かれていました。これはただのレプリカですが、これもやはり十字の交点が基準点になります。もしこれが本物だった場合、歩道の端っこが国道1号、4号、その他色々な基準点となってしまって交通がおかしなことになってしまいます。なので。これはただの複製品です。まあこれ自体は何の効力も持たないけどね。
車の心配が無い安全な場所に設置されているオブジェなので、その横に距離程を掲載することも出来ます。東京から、札幌まで1100粁、鹿児島まで1400粁。遠いぜ、ニッポンは。
国道1号などの起点となる本物はちゃんとした基準点に置かれていました。こちらは車道の中央に有ったので、日本橋という「橋」の中央にあったので、まさにここが交通、流通の起点として定められているのでしょう。
「日本橋」の本来の意味は基準点や始点ではなく、「橋」なので、橋としての日本橋の写真も上げておきます。すっかり高速道路が邪魔しやがって。
ということで、今回の聖地巡礼はこれで終わりです。
以上、恋する小惑星の聖地巡礼でした。
では。