どうも、金音ニトロです。


これが新年一発目の記事になりますね、2月12日頃に春節だったとのことで、そこはそういうことで、どうかご容赦を。

ところで足柄駅乗り換えはご存じでしょうか?「乗り換え」と言えば、目的地に向かうためにある駅で列車を降り、別の列車に乗りなおすことを言いますが、この足柄駅乗り換えも例にもれず、JRの「足柄駅」と小田急の「足柄駅」を乗り換えるだけの地味な企画です。

ところで、足柄駅乗り換えは3大馬鹿乗り換えとしてたびたび取り上げられています。
・ひとつは武蔵小杉駅。横須賀線と東横線の乗り換えは、横須賀線ホームが離れた位置に無理やり作られている関係で、乗り換えに5分以上を要します。
・ひとつは東京駅。京葉線から在来線、新幹線、丸の内線の乗り換え。これは京葉線の歴史とも深く関わっていますが(気になる人は成田新幹線でググってください)、これがめちゃくちゃ時間がかかる。15分は普通にかかりますし、何なら有楽町駅の方が近い。
・ひとつは足柄駅。人はこれを乗り換えとは言わないらしい。

某界隈でたびたび話題に上がる頭の悪い乗り換えで、かたや静岡県は御殿場線の足柄駅と、かたや神奈川県は小田原市の足柄駅を移動する「乗り換え」。乗り換え時間は7時間、その距離約25キロ。その道中には標高700メートルを超える足柄峠が待っているわけです。


徒歩340分の連絡通路=要するに足柄峠のことです。


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と言う事で午前10時35分、JRの足柄峠をスタート。小田急の足柄駅に向けて乗り換えます。
ようするに567で引き籠り続けてきた反動が少しずつ現れ始めてきている、と言う事なのでしょう。

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と思ったらいきなりメインルートが雪で封鎖されていました。ちきせう。

と言う事で県道365号線に迂回します。これにより2キロ程乗り換え通路が伸びました。バグかな?

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開始から20分歩き、やっと峠のエントランスに到着。このまままっすぐ行けばもう30分で駿河小山駅です。

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神奈川県境まで7.0キロ。完全にバグってます

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場所でいうと、ちょうど東名高速と立体交差をするあたり。

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無駄に富士山がよく見えたり。若干雲がかかっているのが残念ポイント、それ以外は完璧

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足柄駅から2時間ほどかけて、県境に到着。足柄駅までは道程でいうとここから3分の2ほどあります。

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12%の下り坂。よほどの健脚でもない限り、敵に回してはいけないタイプの勾配は、できるかぎり下り勾配に配置しましょう。もしくはおとなしく新松田で乗り換えましょう。とんだ山道ですが、酷道ではないです。スタートを静岡県側にすることで最初の標高を300メートル、そこから登り400メートル、峠を越えて下り700メートルで攻略できます。逆にすると死にます。


マンスリークエストと称して隔月に登っている高尾山と同じくらいキツイ。むしろ単純に高尾山を3倍にした感じの乗り換えです。それは乗り換えじゃないね、もはや、というか、最初から。
なお、高尾と比較している理由ですが、1号路がいわゆる酷道のそれであり、要するにほぼ全線にわたって舗装されているわけです。

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15時17分、大雄山駅に到着。正直この辺から筋肉痛で動けなくなってきてます。
というか大雄山駅が見えた時点で心が折れました。ここまでくればあとは電車にでもなんでも乗って足柄駅にたどり着けるわけですから。(尤もこんなことしなくても御殿場線に乗って新松田で乗り換えれば1時間掛からない。そういう意味ではこちらが正しい意味での乗り換えです)

なお、足柄から大雄山まで飯も食わず休憩もせずただストイックに歩き続けるだけの人でした。ただの馬鹿です。どこかでメシ休憩を挟もうとか考えており、もう少し集落とかなんかがあるかと思ったら予想以上に何にもなかったのが敗因です。峠の入り口から大雄山駅手前までまともな自販機すら置いていなかった。

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大雄山を過ぎるとほぼ全線にわたって鉄道が並走している関係で、ちょっと歩けばすぐに電車に乗れるわけです、こうなってしまうとあまりにもモチベが途切れるわけで。ということで途中5キロ程大雄山ワープを使い、足柄駅の最寄り駅は五百羅漢駅に到着。ここから300メートルほどの乗り換えで

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16時38分、足柄駅に到着。ワープさすがですね。大雄山まで歩けば実質クリアだったので、一応乗り換えは成功しました。ただし「純粋な」「足柄駅乗り換え」という点でいえば、実績解除はされないです。ちなみに全て歩き通した場合日没を割る計算になりました。八王子から足柄までの所要時間を1時間と見積もるあたりリサーチがゴミですし、そもそも論もっと早くスタートしましょう、という話です。

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なお、最終的な移動距離は27キロでした。

ところで江戸時代の人間は東京は日本橋から京都の三条大橋まで2週間で移動していたといいます、日の平均移動距離は40キロ。一体どれだけ健脚なんだ・・・?(公共交通もタクシーすらも一切使わぬ歩き遍路を40日で結願する猛者も令和の現代に居るらしいのでその辺がボーダーなのでしょうか。)








では。