どうも、金音ニトロです。

春休みに入ったので、この期間を利用して遠くに行ってきました。

前回出雲を回ったので、今回は高千穂です。伊勢は最後になりました。
高千穂と言えば宮崎県の山奥なわけなのですが、そこまでのアクセスがかなり遠い。というのもおそらくの最速ルートが羽田空港から宮崎空港に行き、そこから日豊線に揺られて1~2時間、そこから路線バスで2時間、とまあ馬鹿みたいに時間がかかるわけです。しかも、航空料金が高く、全日空で片道4万円ほどだったような気がします。
その金額があれば新幹線で博多を往復できてしまうので、それならばと陸路を使って西へ行きます。というか航空料金高すぎるだろ。

しかしバスの方も、疫病のせいで博多~延岡便が減便を食らっていたり、当初予定していた熊本~延岡便が全便運休だったりと、秘境がさらに秘境になっていました。九州新幹線乗りたかった。残念。
九州新幹線の夢がついえたので、だったらもう一度サンライズに乗り、岡山で乗り継いで博多から10時半の便に乗ろうとか考えましたが、やはりこちらもダメ。というのも。
博多熊本高千穂延岡
0825----11441254
----91112211331
1025----13441454
----153118411951
1550----19092016
1750----21092216


なんだこの大減便。驚愕の運行本数です。という事で、愚直に1日掛けて高千穂に行きます。
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という事でもはや見慣れた新横浜駅。ここから博多までは5時間くらいです。
新幹線内では、特にこれと言ったことも無く、古事記を読んだり、ゲームしたり、飯を食ったりしながらのんびり過ごしていました。ので、写真はほとんどありません。
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ここで、高千穂が古事記的にどういう場所なのかを説明しますと、アマテラスとゆかいな仲間たちがかつて住んでいた場所であり、アメノオシホミミ(スサノオとアマテラスの誓約によって誕生した神)とニニギ(アマテラスの孫であり、アメノオシホミミの子)がこの地に降臨して(天孫降臨)神武天皇につながる歴史が始まる場所でもあるのです。
時系列でいうとアマテラスが高千穂に住む→アマテラスの親戚(大国主)が国家を平定して出雲に安住する→その後、ニニギがこの地に降る。で、神武天皇がなんやかんやあって奈良に安住し、今に至る。
ちなみに伊勢神宮は、第10代崇神天皇やら第11代垂仁天皇のころに疫病が流行った際、アマテラスのご神体である八咫鏡がこの地へ移されたというだけなんですねえ・・・。古事記的に言えば。

ちなみに家系図を軽く抜粋しますとこうなります。
image1

これを見ればわかるのですが、超ざっくりいうと、高千穂は伊勢神宮の聖地です。
そのわりには、伊勢神宮建立の事は古事記では軽く流され、しかしイザナミの尿から生まれたワクムスビの子、トヨウケについての記述については古事記にだけ載っていて、日本書紀には何も書かれていないらしいです。(トヨウケは天孫降臨で葦原中国にあまくだって、その後伊勢に住んでいます)
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気づいたら新幹線は関門海峡を越え、九州は博多の地を踏んでいました。はやい。九州は修学旅行以来なので軽くテンションが上がっています。もっと余裕があったら博多の太宰府天満宮とか、箱崎神宮とか、八幡製鉄所とか、色々見て回っていたと思います。

さて、バスの時間までかなり時間があるので、少し寄り道します。

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という事で、新幹線から「新幹線」を乗り継いで、博多南駅を目指します。
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マルス券ではなく近距離切符なのはまあどうでもいいのですが、特急料金はたったの100円。

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わずか8分ほどで博多南駅に到着。違和感マシマシな博多南線はどこからどう見ても新幹線なわけなのですが、どちらかと言えば新幹線車両基地に回送するついでに、那賀川市の客を拾うために旅客もやってる路線です。距離が短いので時速200キロに達しないことから扱いとしては在来線で、そのため新幹線車両で走っていますが在来線特急扱いです。新在直通できるミニ新幹線とはまた違います。ガーラ湯沢もこんなんだった気がします。なお、博多南が通年運行に対してガーラは冬季のみの運行なので、乗車難易度がそこそこ高いです。
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その車両基地。夕ラッシュに備えるべく大量のN700が留置されていました。はい。
駅の近くには「元々かなり広い農地を抱える大地主だったけど、突然国鉄が新幹線車両基地を作りたいと言い出してね、当然嫌がったんだけどそれで国家が発展するんだから最終的に折れたよ。」みたいなことが書かれた石碑が立っていました。
駅前のマクドナルドでビッグマックを食って引き返し、博多に戻ってまいりました。
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で、バスターミナルで少し時間をつぶし、延岡行きのバスを待ちます。このバスもなかなか乗車時間が長く、大体3時間程度となります。遠い・・・。しかしどうやらこれでもマシになったようで、高速道路が開通するまでは4時間以上掛かっていたようです。そこから更に、九州中央自動車道の一部開通でもう少し時間が短縮されたらしい。
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そして目的のバスが到着。博多から乗車したのは大体7人程度。金曜日の午後という事で、かなり空いていました。これで3時間ほど揺られれば高千穂、なのはいいとして、マジで昼を丸ごと潰して移動しています。夜の間に移動できるってだけで相当楽だったんだなあと感じます。
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途中の北熊本SAで休憩。すでに疲れています。
その後は高速道路を降りて山間部に入り、山道とは言え主要な国道なのでかなり整備されているようで、ワインディングではあるものの揺れは少なかったのが救い。で、ようやく。
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高千穂バスセンターに到着。夜神楽を見に行くつもりでは居たんですが、疫病によってちょうど休止中でした。その休止期間が3月10日までという事で、ものすごくもったいないことをした。観光協会のサイトに色々と書いていたので知っていたんですが、改めて現地で最新情報を確かめたらやっぱり休止中でした。ある意味最大のイベントが潰れました。
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高千穂でお世話になる宿は簡単な朝食が提供されるB&B形式の宿、浮雲です。
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そして宿泊する部屋はこんな感じ。風呂トイレ付きの部屋を予約したのもあってチェックイン即入浴できたり、部屋が広々使えたりと、かなり快適でした。
ちなみに疫病でめし屋というめし屋が軒並み時短営業をしていて、ディナー営業などどこの店もやっておらず。近くの酒店でパンと酒を買って、共用スペースを借りてこれを晩飯としました。

ちなみに酒店に日本酒が並んでないのを店員に訊いたところ、なんと宮崎県内には日本酒の酒造が2軒しか存在していないそうです。その一方で焼酎はよく飲まれるので、高千穂だけでも5軒も焼酎の酒造が存在します。
そんな関東とはまるで違う文化を肴に酒を飲んで、明日高千穂をじっくり観光します。




では。