どうも、金音ニトロです。




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疫病で観光向けのご飯屋は軒並み休業、数少ない地元民向けのご飯屋を見つけて、角煮丼をいただきました。冷や汁を食いたかったが、ひとまずはありつけて一安心。

さて、バスが来るのが12時38分で、爆速参拝を決めれる時間が出来たので、気になった場所を爆速参拝します。

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まず一つ目が、天の真名井。ニニギがこの地に降りた際、水が無かったので、高天原からこの地に水を持ってきたとするものです。写真の巨樹は、その水を吸って生長したまさに神木と言ったところでしょうか。

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そして2つ目がくしふる神社。知らないと読めないし、知っていても変換できない。サムハラ神社かよ。少なくとも觸は触の舊字體なのはわかりますが、「むく」で「槵」が変換できるのは知らんて・・・。

くしふるの峰はニニギが三種の神器を賜った場所で、かつてはその山を祀るものとして信仰されていましたが、江戸時代にニニギそのものを祀る神社に変化し、その時に社殿も建立されたようです。

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槵觸神社の社殿は50段くらいの階段をあがった先にありました。二礼二拍一礼。

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何とか爆速参拝が決まったので、神代川からバスに乗って天岩戸を目指します。大体15分くらいで天岩戸、8キロ程度の延々と上り坂です。現代人なら容易に膝を壊す距離。

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天岩戸神社は東社と西社が在るようで、見た感じ西社の方が規模が大きかったので、先にパッと巡れると踏んだ東社を巡ります。

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東社は、アマテラスが天岩戸から出てきた際に、最初に住んでいたと言われている場所です。当然祭神は家主のアマテラス。

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神社の入口にアメノウズメが居ました。中にモーターが仕込まれているようで、裏のスピーカーから流れる神楽歌と連動してぐるぐる回転していました。


ところで、アマテラスが天岩戸に隠れた経緯はこうなります。

イザナギがスサノオに海を支配するよう命じる
→スサノオは黄泉の国に居るイザナミに会いたくて泣きつく
→怒ったイザナギはスサノオを高天原から追放
→仕方なく海の支配を行うが、その前にアマテラスに会いにいく
→高天原の住民はスサノオが謀反を起こしたと勘違い
→アマテラスが完全武装で出迎える
→スサノオの身の潔白を証明するためにアマテラスと誓約を行う
(この時にアメノオシホミミが誕生)
→身の潔白が証明されたので高天原で暴れまくる
→この時、天の服織女に杼が刺さって事故死
→アマテラスは甘やかしすぎたのを反省し、天岩戸に引き籠る
→世界に闇が訪れ、あらゆる禍が発生する


→オモイカネが色々と案を出す
→まず鶏を集めて、鳴かせる
→イシコリに八咫鏡を、玉祖に八尺瓊勾玉(五百箇御統(いおつみすまる)勾玉を数珠やロザリオのように大量に束ねたもの)を作らせる
→アメノウズメにストリップをさせる
→八百万の神々が一斉に笑い出す
→様子が気になってアマテラスが顔を出す
→アメノウズメが「貴方より尊い神が現れた」と鏡を見せる
→アマテラスがさらに身を乗り出したところを、アメノタヂカラヲが天岩戸を塞いでいた巨岩を長野の戸隠まで投げ飛ばす
→天岩戸に結界を張って万事解決



長野も行きたいですね。なんなら別所温泉とか鹿教湯温泉とかめぐりたい。

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拝殿はやはり長い階段と参道の奥にありました。こちらはアマテラスの仮住まいという事もあってか、神明造になっていました。ちなみにこの奥わずか数十メートルの距離に天岩戸の現場があります。何かあったらいつでも逃げれる、という事なのだろうか。たぶんちがう。

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東本宮は天岩戸の真横にあるのに対し、西本宮は天岩戸を、岩戸川をはさんだ対岸に位置しています。そのため、東本宮と西本宮との間には鳥居前町が広がっていました。

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鳥居前町を抜けた目の前に西本宮が存在しています。西本宮の主神もアマテラスですが、
なお、ふもとの高千穂神社よりも、こちらの天岩戸神社(の西本宮)の方が神社の規模もそうですが、人間の立ち入れる範囲は大きいです。

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天岩戸が見れる簡単な案内があったので、これに参加してお隠れになった現場を見ます。
天岩戸自体は撮影禁止ですが、幅20メートル、奥行き10メートルの巨大で浅い洞窟でした。もっと鍾乳洞のような、防空壕のような、奥に細長い感じかと思っていましたが、イメージと違いました。

というかそれほどのサイズの洞穴ならば、その穴をふさぐだけの巨岩をどこから拾ってきたのか、その巨岩はどれくらいの重さなのか、その石を長野まで投げ飛ばす腕力はいかほどなのか、めちゃくちゃ気になります。

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ちなみに西本宮の拝殿からは絶対に天岩戸本体は見えないようになっています。この拝殿の奥にある遥拝所からしか見えないような設計になっているので他の場所からも見えません。

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東本宮西本宮の参拝が済んだので、八百万の神々がアマテラスを現世に連れ戻すための会議が開かれたという、天安河原に向かいます。

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河原に降りた瞬間からこの絶景。ものすごくかんさびた雰囲気です。となると洞窟をふさいだ巨岩はここから引きずってきたのかもしれないです。天安河原から天岩戸まで500メートルくらいありますが神なので何とかなったでしょうか。

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そこから更に数分奥に進むと、雨風をしのげる洞窟がありました。むしろこの洞窟の方が天岩戸っぽい雰囲気すらあるのですが、下流の浅い洞窟の方が天岩戸で、上流にあるこちらは会議室のようです。収容柱数がデカかったからかな?

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洞窟内から撮影してみます。何ともすごい場所で会議を行っているなあ・・・神々は闇の中で会議を行っていたわけですが、すくなくとも夜には訪れたくない場所です。喜ばしくない何かが残留しているかもしれないですし。

というか天安河原にある石という石が無駄に丁寧に積まれていました。こうなるとロックバランシングというより、賽の河原なわけですが・・・。親より先に死んだ子供と言えばヒノカグツチが思い浮かびますが、彼が今の今までこの地に残留していたか、もしくは会議に参加していたかして、暇つぶしにずっと積み上げていたのでしょうか?

確かに八咫鏡と五百箇御統を作る時間で、根気さえあればできなくもなさそうですが、ヒノカグツチでもない限りやりたくはないです。というか生まれてきた瞬間に親に*されるのでヒノカグツチになりたくないです。






では。